モカの販売一時停止

 非常に残念なお知らせがあります。
 当店でも人気の高いモカ(エチオピア産)。在庫がなくなり次第、販売を一時停止せざるを得ない状況になってしまいました。


 少し前の記事でも掲載させていただきましたが、今春、日本に運ばれてきたエチオピア産コーヒー豆から残留農薬が検出されたのです。農薬が検出されたコーヒーは輸入することが出来ません。その結果エチオピア産コーヒー豆のほとんどが日本に輸入できない状態となっています。
 現在、当店のモカは、昨年検査を受けて輸入されたエチオピア産イルガチェッフェG1(ホワイトマウンテン)を使用しております。この豆についても今年収穫されたものは 輸入することができないため、本当に残念ですが在庫がなくなり次第、販売を停止せざるを得ません。次回の仕入は来春の予定となります。
 なお、検出された薬剤は、γ-BHC(ベンゼンヘキサクロリド)、クロルデン及びヘプタクロル。詳細は厚生労働省のホームページで確認することができます。
 例えば、「γ-BHC」は神経性毒で、皮膚感染症の薬としても使われ、一日の許容量は体重1kg当たり0.005mg。体重50kgの人であれば0.25mg以上摂取すると痙攣が起こる可能性があるようです。
 輸入できる基準値は輸入される食品によって決められておりコーヒーの場合は0.002ppm。米:0.3ppm、はくさい:1ppm、ピーマン:2ppmと決められています。(1ppmは1万分の1%)
 今回のコーヒー豆から検出された値は0.231ppmで基準値を大幅に上回っています。コーヒー煎り豆を毎日約1kg以上摂取し続ける(約100杯)と健康に影響を与えてしまう計算になります。でも、こんな人なかなかいないですよね。

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投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。

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