コーヒーのリラックス効果

 昨年暮れから、様々なメディアで紹介され話題となったのが、「コーヒーの香りが脳を活性化させる」という杏林大学医学部精神神経科の古賀良彦教授の研究です。発表された論文によれば、人間がリラックスした時に出てくるアルファ波という脳波が、 コーヒーの香りをかぐだけで出現するというものです。
 テストに用いられた豆は、ブルーマウンテン、グァテマラ、ブラジルサントス、モカマタリ、マンデリン、ハワイコナの六種類で、その六種類全ての豆にリラックス効果が認められましたが、中でもリラックス効果の大きかったのが、ブルーマウンテンとグァテマラでした。
 また、同時に脳内の血流量を電位測定したところ、ラベンダーやレモンの香りに比べても強い活性力があることもわかったのです。「音を聞き分けたり、情緒を安定させて気持ちを温かくするような脳の部分の血流がアップすることも、新しい発見でした」と古賀教授。


 さらに、深煎(い)りコーヒーの香りは、リラクゼーション効果が高いのに対して、脳の活性度を高める効果は、中煎りコーヒーに強く認められるということも、興味深い研究結果でした。
 皆さんの日々の暮らしに、このコーヒーの香りの効用をぜひ役立てていただきたいと思います。

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投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。

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