お昼寝前のコーヒー

 昼寝の前にコーヒーを飲み、目覚めたら外光を浴びよう。
文部科学省の「快適な睡眠確保に関する総合研究班」が2005年2月、午後の仕事の作業能率が向上する正しい昼寝の方法という研究報告を発表しています。
 人間は、夜十分に睡眠をとっていても、午後二時ごろになると眠くなる。
 そのため、日中の眠気は仕事の能率低下だけでなく、交通事故を起こす原因にもなり、手軽な眠気防止策が求められていたというものでした。
 研究班の掘忠雄・広島大教授(精神生理学)によれば、大学生十人に寝入り後十五分で起きてもらい、コーヒーの摂取や洗顔など、目覚めによいとされる行為を試した。
 効果を確かめるため、脳波を測定して、眠気の残り具合を調べてみたら、昼寝の後、最も目覚めが良かったのはコーヒーを飲んでから昼寝をしたグループだったというのです。
 掘教授は、「コーヒーを飲んでカフェインが脳に届くのに三十分ほどかかります。二十分の昼寝なら目覚めのころにちょうど効き出すんです」というわけなのです。(読売新聞2005年2月24日の記事より)


 「昼食後のコーヒーを楽しんだら、二十分昼寝をする」。
 これが、仕事が出来る人の合い言葉になるかもしれません。
 以上の研究成果の他にも、京都大学農学部伏木亨研究室による「コーヒーを飲むとコーヒーの持つ成分や香りが、自律神経のバランスを保つように働き、くつろいだリラックスした気分になれる」といった報告や、東京大学医学部生体防御機能学講座、丁宗鐵助教授の「コーヒーに含まれるカフェインは、中枢神経への作用が強く、精神機能や知覚機能を刺激し、活性化させる」といった報告がマスコミの注目を集めました。
 ここで紹介したコーヒーの心や脳への効用は、研究成果のごく一部ですが、今後も様々な研究の深化拡大に期待しましょう。