コーヒーが胆石形成を抑制

 昨年末から今年にかけて、地方新聞二十紙以上に掲載されたのは、コーヒーの胆石に対する効用の研究発表です。
 この研究は米ハーバート大学の研究グループが、国内の男性約四万六千人の追跡調査を実施し、その結果が 一九九九年、米医師会雑誌に発表されたことに始まります。主な内容は一日二、三杯のコーヒーを飲む人は、胆石になる率が四十%、四杯以上飲む人は四十五%少なくなるというものでした。
 このことを姫路工業大学環境人間学部、辻啓介教授がマウスによる実験で確かめたのです。胆石には「コレステロール胆石」と「ビリルビン胆石」の二種類あり、現代人に急増しているのはコレステロール胆石です。
 「マウスに、コレステロールとコール酸ナトリウムという物質を含む餌を与えると、コレステロール胆石ができます。その餌の中にコーヒーを三%加えると、ほとんど百%胆石はできません」と辻教授。次いで胆石の形成を抑える物質は何かを追跡すると、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が中心に働き、それをカフェインが助けているのではないかというのです。


 「これらの物質の働きで、腸管の中でのコレステロールの吸収が妨げられ、血中コレステロールが下がり、コレステロール胆石の形成が抑えられるのだろうと推測されます。胆石予防には、まず脂肪を取り過ぎないこと、そしてコーヒーを良く飲む習慣をつけることが効果的でしょう」と辻教授は解説された。