コーヒーと乳がん

 今年二月、コーヒーをたくさん飲んでも乳ガンになる危険が増すことはない、という研究結果を、スウェーデンのカロリンスカ研究所のチームが発表しました。
 実は二十年ほど前、乳ガン患者で、コーヒーを止めると患部が縮小した例があると報告され、それ以来、コーヒーと乳ガンの関係を指摘する研究者もいたのです。
 カロリンスカ研究所チームの研究内容は、六万人のスウェーデン女性を十三年間追跡し、コーヒー摂取量と乳ガン発症率を詳細に比較検討してみた結果、その関連は全く無かったというものです。 これで先の懸念は、完全に 払拭されたといってよいでしょう。


 ここで紹介した研究以外にも、産業医科大学研究チームの、「コーヒーの肝臓ガン死亡リスク減少効果に関する疫学研究」、鹿児島大学農学部生物資源化学科、候徳興助教授の「コーヒーに含まれるクロロゲン酸の細胞ガン化抑制作用の研究」、金沢医科大学病理学第一講座、田中卓二教授の「コーヒー豆成分および抽出物による発ガン阻止に関する研究」など、様々な研究機関で、コーヒーのガンに対する効用研究が進んでいます。