モカの残留農薬

 今年の4月から5月にかけて、日本に輸入された収穫したてのエチオピア産コーヒー豆から、日本の基準値を超える残留農薬が、相次いで検出されました。
 その結果、通常サンプル調査による検査のところ、モカと呼ばれるコーヒー豆の全品検査命令が厚生労働省より発令されました。
 当店では、昨年収穫されすでに日本のコーヒー専門商社の倉庫に保管されているエチオピア産イルガチェッフェG1(ホワイトマウンテン)を使用しており、当分は安定してご提供できる予定ですが、今後の状況によっては皆様にご迷惑をおかけしてしまうかも知れません。


 今後、モカと呼ばれるエチオピア産イエメン産のコーヒー豆は全て薬剤の検査が行われるため、輸入されても港から市場に出荷されるまでに大変な時間がかかります。全品検査の結果、問題がないようであれば、解除されることも考えられますが、一体いつになるのか全く分かりません。
 検出された薬剤は、γ―BHC、クロルデン及びヘプタクロル。
 全く聞いたことがない名称ですので、調べてみました。
 厚生労働省の基準によると、検査基準は輸入される品目によって決められているようです。
 γ―BHC:コーヒー豆の基準値は0.002ppm。米であれば0.3ppm、はくさいは1ppm、ピーマンは2ppmの基準値が設定されています。γ-BHCの許容一日摂取量は、体重1kg当たり 0.005mg/日であることから、体重60kgの人が当該違反のコーヒー豆を毎日約1.3kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。
 クロルデン:コーヒー豆の基準値は0.01ppm。米やにんじんには0.02ppmの基準値が設定されています。
クロルデンの許容一日摂取量は、体重1kg当たり0.0005mg/日であることから、体重60kgの人が当該違反のコーヒー豆を毎日1kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。
 ヘプタクロル:コーヒー豆の基準値は0.01ppm。アーモンドには10ppmの基準値が設定されています。ヘプタクロルの許容一日摂取量は、体重1kg当たり0.0001mg/日であることから、体重60kgの人が当該違反のコーヒー豆を毎日43g摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。
 基準値を超えているにもかかわらず、人体に与える影響がないとはどういう意味か分かりませんが、薬剤による人体への悪影響はなさそうです。
厚生労働省報道発表
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/05/h0509-6.html