コーヒーの真実(black gold coffee)という映画

先日コーヒーの真実というドキュメンタリー映画を見ました。
http://www.blackgoldmovie.com/
イギリスの映画制作会社が作成したコーヒー生産国と消費国を描いた映画です。
時代は2004年のころ。まだ最近の話。
エチオピアのある農園で収穫されたコーヒーの実は1kgあたりせいぜい2ブル(28円)
その後、種(コーヒー豆)を取り出し、乾燥・脱穀し、異物を取り除いて製品化されます。
いくつもの生産過程と業者を通じて輸出されています。
映画の中で異物を取り除いているエチオピアの女性達。その日給は約4,5ブル(63円)


エチオピアは人類発祥の地、コーヒー発祥の地ともいわれていますが、このように経済的にはとても豊かとは言えない国です。
コーヒーが発見され、世界的に流行した16世紀ごろは、コーヒー豆のほとんどは、エチオピアを含めた中東から世界に出荷されていました。その後、苗木が世界各地に移植され、現在では世界の生産量約7百万トンのうち2百万トンをブラジルが締め、エチオピア産はわずか30万トン。
今では、エチオピアではチャットと呼ばれる麻薬を栽培したほうが利益がでるため、コーヒー栽培をやめてしまう農家が増えているようです。
現地の農協連合代表のタデッセは公正な価格での取引が行われるよう、農園の指導や流通の透明化、世界各国のコーヒー焙煎業者との直接取引を進めていました。
世界の4大コーヒー焙煎企業は、クラフト社、サラリー社、P&G社、ネスレ社は、この映画では沈黙を保ち、世界貿易機構での話し合いを行っても改善されていかない現実を伝えています。
アメリカで奴隷解放宣言がなされてもうすぐ150年が経ちますが、現在も同じ人間でありながら、生まれながらにして不公平な人生を送っている人々がたくさんいることは間違いなく、その現実を認めないといけないと感じました。