コーヒーの苦味ってどんな味?

コーヒーは好きでも、コーヒーの苦味や酸味が分からないという方が多くいらっしゃいます。
しかし、当店の試飲コーナーなどでコーヒーを飲んでもらったときなどに詳しくお話を伺うと、特に味が分からないわけではない様です。
自分は苦いと感じるけど、果たして他の人はどう感じるのか?一般的に苦いコーヒーはどんなものなのか?それが分からないということの様です。
自分自身は、はっきりと味を感じているのです。
酸味も同じ。
五感のひとつである味覚は、自分自身が感じるものであって、他人がどう感じるかを知ることは知識。まず大切なのは、自分自身がどう感じるかではないでしょうか?
ただし、苦味も酸味もいろいろな味があって、酸味であれば、レモンを思い浮かべる爽やかな酸味もあれば、オイルが酸化したような後味の優れない酸味もあります。
また、ある方は苦く感じても、別の方はそれほど強く苦味を感じない場合もあります。人それぞれ味覚が違うからです。そして僕の場合はコーヒーを飲み続けると、苦味を強く感じるようになりますし、直前に食べたものの影響も受けます。
コーヒーのプロは、一度にたくさんのカッピングテストをして味を評価することがあります。多いときには100カップ以上のテストをします。


いくらコーヒー好きでも、そんなにたくさんは飲むことができないので、味見をした後は口に含んだコーヒーを捨てます。そして、味覚を保つためにも飲むことはありません。
一杯のコーヒーに含まれるコーヒーの成分は僅か1g程度。そんな違いを人は感じとることができること自体、素晴らしいことだと思います。
ちなみに、アメリカのスペシャルティコーヒー協会のカッピングフォームには、酸味や香りを評価する項目はありますが、苦味というものを評価する欄がありません。住んでいる国や民族によっても味を受け取る感覚の違いは間違いなくあると思います。