サルタンコーヒー

コーヒーが今のように焙煎されるようになったのは、15世紀ごろからと思われます。
それまでは、コーヒーの実や、コーヒー生豆をそのまま煮込んで、その煮汁を飲んでいました。
アラブのイスラム教徒の間で飲まれていたコーヒーは、14世紀ごろになるとオスマン帝国に広まり始め、サルタンコーヒーとして飲まれていたようです。


乾燥させたコーヒー生豆を砕き、時間をかけて煮込んだものに、クローブなどの香辛料を混ぜ、レモン色をした、さっぱりとしたコーヒーだったようです。
焙煎をしていないため、現代のコーヒーのような芳醇な香りはありませんでした。
カフェインやクロロゲン酸などの成分は抽出されていたはずで、サルタンコーヒーに限らず、生豆を煮出していたころは、イスラム教徒が夜の祈りの際、眠気防止のためにも飲用されていたとのこと。
サルタンというのは、権力者、王様という意味で、庶民には程遠い飲み物だったと思います。