生物多様性を助けるコーヒー

生物多様性という言葉をよく聞きますが、ちょっと分かりにくい言葉ですね。
僕は、地球上の様々ないきものが、バランスをとって生きていることと理解しています。
人の体も同じで、様々な臓器、細胞、細菌が絶妙なバランスを取っています。
腸内細菌ひとつのバランスが崩れてしまっても、ほんの少しのホルモンバランスが崩れてしまっても、体に大きな影響を与えてしまいます。
地球も人間の体も、様々なものが人間の想像を超える絶妙なバランスをとっていることは間違いなく、その力に神秘を感じてしまいます。
地球は、何万年も前からバランスをとってきましたが、この100年ほどで大きな変化が起こっています。しかし100年前に、人が生物多様性を意識しないと生態系をくずしてしまうなんて思ってもいなかったことだったとも思います。
もとに戻すことは大変な作業ですが、まだ十分に間に合うと信じています。
たとえば、熱帯雨林の森林。


<グアテマラの森林とコーヒー栽培が共存している農園>


先日行った、グアテマラでは、森の国といわれるとおり、本当に緑豊かな国で、あちこちで小鳥のさえずりが聞こえます。600種もの鳥がすんでいるのも納得です。
そんな熱帯雨林では、現在も森林伐採が進んでいますが、森を伐採することなく、逆に森を手入れしながら育てられるのがコーヒーです。
コーヒーは木陰でも育つ数少ない農産物。しかも世界中でたくさんの人々に愛飲されており、途上国の貴重な収入源となっています。
整地されたコーヒー農園で栽培したほうが間違いなく効率が良いのですが、森林の木陰で手間暇かけて育てられたコーヒーが地球を救う手助けになることも間違いないとことだと思います。
そのためには、日本をはじめとする消費国が適正な対価を支払うことが大切で、僕たちコーヒーに携わる者は、価格ではなく、どれも同じに見えるコーヒー豆一粒の違いを、皆様に分かりやすくお伝えすることが使命であるとも思ってます。
目にみえないものは無視されがちですが、それを目にみえるようにする工夫。その一つがレインフォレスト認証コーヒー(正式にはレインフォレストアライアンス)や、フェアトレードコーヒー。
これらが全てではありませんが、もっともっと分かりやすくコーヒーを伝えていきたいと思って努力しています。今後ともアドバイスよろしくお願いします。