コーヒーのダイエット効果

 京都府立医科大学、内分泌・糖尿病・代謝内科吉田俊秀教授は、ラットを使った実験で「カフェインをまぜた餌を二週間与えると、体重増加は一グラム程度に抑えられたのに対し、カフェインを与えないラットは六・五グラムも増加したのです。この結果は明らかにカフェインの肥満抑制効果の証明となります」と解説された。
 コーヒーのダイエット効果の研究は、一九八〇年スイスのアチソン博士等の実験が基礎データとなり、その後世界各国の研究機関で実施されていています。その結果からコーヒーのダイエット効果に関する基本的なメカニズムを説明しますと、コーヒーに多く含まれるカフェインが、脂肪を分解するリパーゼという酵素を活性化し、体内の貯蔵脂肪が脂肪酸とグリセリンに分解されます。分解された脂肪酸は血液の中に放出され、筋肉に送り込まれ、エネルギーとして働くということなのです。そしてこの効果は、空腹時、運動前に飲むと特に効果が高いことが確認されています。


 今はそのメカニズムについて、さらに詳しく研究されているという状況なのです。

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投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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